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蜜蜂と遠雷から

こんにちは。ヤスコです。

 

私のお気に入りの本の中の一冊である「蜜蜂と遠雷」。(一緒に写っているのは我が家の猫です笑)

恩田陸さんの小説で、第156回直木賞、第14回本屋大賞をダブル受賞した作品です。

国際ピアノコンクールを舞台にしたピアニスト達の葛藤や成長を描いた小説で、読んだことがある方も多いと思います。

この小説は、活字でありながら、その情景や心情の描写から楽曲が聞こえてくるような、今までにない不思議な作品で、とても魅了され一気読みしてしまいました。

 

小説に登場する楽曲がCDとなっていて、先日聴く機会があったのですが、なるほど〜と感心感嘆してしまいました。小説から想像していた音楽をリアルに耳にすることで、情景がさらにリアルに感じることができました。

と同時に、演奏でこんなに指が動くのってピアニストって凄い!と感激しました!

 

実は、私は4歳から中学2年までピアノを習っていました。

練習は嫌いで、毎週ただピアノ教室に通って鍵盤を叩くという状況でしたが、それでも中学の頃は音楽の時間に合唱の伴奏などをやったこともありました。

 

高校時代は、軽音楽バンドを組んでいて、キーボードを担当していました。軽音楽バンドは当時の流行で、私も流行りに乗っただけで、相変わらず練習はやはり大嫌い。ライブで大恥をかくこともありました。

 

その後、大学に入ってからは、いろいろと忙しくなり、鍵盤に触らなくなり、今に至ります。

 

先日、ほったらかしにしていたキーボードを引っ張り出し、ポロンと弾いてみましたが、指が全く動きません。当たり前です。

せっかく10年以上も続けていた鍵盤楽器。なんとなくでも続けていたら、弾ける指のままだったのだろうなあ。。。と、残念に思います。

 

ピアノやキーボードの練習では、「上手とくなろうとしているのに、上手くならない」という気持ちがありました。私はせっかちな質で、うまくいかないと、ついイライラ〜!として嫌になる。そんな感じでした。

ですので、楽しくなかったのです。

 

ヨガを始めた時もそうでした。

頑張って、うまくなろうと一生懸命でした。

 

頑張る自分は好きだし、頑張っている時は楽しいです。

でも、頑張れば、ある程度のところまで行き着くのですが、その先へ伸びていかないなあと。

楽器、スポーツなどを通じて、何度も感じてきた感覚です。

同じような感覚を抱いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 

練習って、うまくなろうなどと思わずとも、淡々と、ただ続けていれば、だんだんと上達していくものです。

 

ヨガを通じて、このことを明らかに知りました。そして、それが理解できてからは、何だかとっても肩の力が抜けて、ヨガの練習がとても楽しくなりました。

 

それでももちろん、疲労や筋肉痛もありますが、できなかったアサナが、ある日突然できるようになったりして、それがまた面白くて、今、練習がとても楽しく、毎朝のプラクティスが欠かせません。

 

結果を求めず、気長にのんびり続けるのは、楽しく続けられるだけでなく、その効果は高いのです。

 

私の大好きな言葉があります。

ヴェトナムの禅僧のティックナントハン氏の言葉です。

 

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私たちは今を楽しむことができます。

もし貴方がお皿を洗っているとするならば、貴方はお皿を洗うことを楽しむことができます。

そうすれば、あなたは素晴らしい今を生きています。

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今を楽しんで、淡々と続けていれば、

必要な時に、必要なタイミングで、結果や成果は現れてきます。

 

人生を豊かにするヒントは、遠いところにあるのではなく、すぐそばにあります。

ひとつひとつを丁寧に受け取り、大切にしていきたいなぁと、改めて思った、6月の昼下がりでした。

 

om shanti♡