ヤスコです。
今回は、ヨガの八支則からちょっと離れて、ハタ・ヨーガ・プラディーピカーについて少しだけ書いてみようかなと思います。
ハタ・ヨーガ・プラディーピカー(以下プラディーピカー)とは、ヨーガ根本経典に書かれている内容の一部のことで、「ハタ・ヨーガを照らす灯火」という意味です。
このなかの説明には、
「異説がいりみだれるやみのなかに迷うてラージャ・ヨーガを知らない人々のために(中略)ハタ・ヨーガの灯明(プラディーピカー)を掲げる」(プラディーピカー1-3)とあります。
現代に、いろいろなヨガの流派が生じているように、当時もきっといろいろあったのでしょうね。
ちなみに、ハタとは日と月、または呼吸を表しているとされていますが、これは教義学的解釈に過ぎず、「ハタ」ということばの意味は「ちから」という意味ですと書かれています。(ヨーガ思想四)
ヨーガ根本経典は、三部構成になっています。
第1編ヨーガ思想
第2編ヨーガ・スートラ
第3編がハタ・ヨーガ・プラディーピカー
第1編ヨーガ思想では、主に思想・哲学について述べられています。
第2編ヨーガ・スートラでは、ヨーガの定義、心の作用、八支則などが書かれています。
第3編ハタ・ヨーガ・プラディーピカーでは、①アーサナ ②プラーナヤーマ(調気法) ③ムドラー ④ラージャ・ヨーガ について書かれています。
ヨーガは段階を経て、最終的には、
ラージャ・ヨーガ = 三昧= 塩が水に溶け込んで一体となるように、アートマン(真我)と意とが合致した状態(プラディーピカー4-5)となるとされています。
私たちはヨーガの練習を積み重ねていますが、プラディーピカーに興味深い一節がありましたので、みなさまにも知っていただきたいなと、ご紹介させていただきます。
・ヨーガは次の六つのことがらによってくずれるー①過食 ②過労 ③戒律への固執(こだわり) ④交際 ⑤落ち着きのないこと。(六つといいながら五つしかないのってインドっぽい笑)(プラディーピカー1-15)
・ヨーガは次の六つのことがらによって成功するー①熱心 ②敢為 ③剛気 ④真実の知 ⑤信念 ⑥交際の全廃(プラディーピカー1-16)
昔のヨーガ行者は、交際を絶ち山奥で修行をしていたので交際について述べられているのですが、その他の項目については、あまりにも言い当てていて、まさに灯明(プラディーピカー)ですね!
くずれることをしない
成功することをする
その実践の積み重ねが、ラージャ・ヨーガへの道なのですね。
実践する時は、パンダのイラストのように、熱心に、そして、涼しいお顔で♪
ヨーガの教え、その教科書。みんなにもっと知ってもらいたいと思いご紹介させていただきました。(出典:ヨーガ根本経典 佐保田鶴治訳)
10月から、ソノコ先生が、座学のクラスを開講してくださる予定です。
みなさま、どうぞお楽しみに〜♪