ヨガの最終目標は、「心の作用を止滅する」ことです。心の動きが止まり、穏やかで、かつ、活き活きとした、至福な状態です。
この境地への道筋を示しているのが、ヨガスートラです。
ヨガスートラというのは、古来からのヨガの教科書です。
教科書と表現しただけで、難しそう!嫌だな!という感覚が生まれるかもしれませんが、いわば、ヨガのノウハウ本!!翻訳が難しいものが多いのですが、最近ではネットでやさしく解説してあるものも多いので、ご興味ある方は調べてみてくださいね。
さて、このヨガスートラの中で、ヨガをする上で大切にすることの順番・段階を示したものが、ヨガの八支則です。
八支則(はっしそく)とは、ヨガを支える8つのきまりです。
次の8項目があります。
1.ヤマ Yama(禁戒)
他人や物に対して守るべき行動。基本的道徳を守り実践すること。
2.ニヤマNiyama(勧戒)
自分に対して守るべき行動。精神的に守ること。
3.アーサナ Asana(坐法)
ヨガのポーズ。アサナと共に意識を体の内側に向けていくこと。瞑想への準備。
4.プラーナヤーマ Pranayama(調気)
呼吸と体、心を繋げることに意識を向けていくこと。意識的な呼吸を行うことにより自身に活力を与える。
5.プラーティヤーハラ Pratyahara(制感)
感覚の制御。外からの注意を五感から引き離し安定した精神状態を保つこと。
6.ダーラナ Dharana(集中)
集中。完全な自分自身の意識の安定、一点に留め動かない状態のこと。
7.ディヤーナDhyana(瞑想)
瞑想状態。対象物に集中することもなく、深い静かな精神でいられる状態のこと。
8.サマーディSamadhi(三昧)
ヨガの最終目標。解脱、悟りとも言われる。瞑想が深まり、集中の対象との境がなく、一体感を感じている状態。心が止滅し、平静を保つ精神的な喜びを感じ、至福である状態のこと。
どうですか?
文字で読むと、なんだか難しそうに感じるかもしれませんね。
是非、ご一緒にスタジオで体感していきましょう!
きまりというと、守らなければならない、と感じる方も多いかもしれませんが
「〜ねばならない」のではなく(←ここ大事です!)
最終目標を目指すことなく(←ここ大事です!)
このきまりをただ実践します(←ここ大事です!)
すると、自然と自ずから八支則の段階となります。
振り返って気づけば、そうなっているという感じです。
そして、必ずヨガの目標である、心の動きが止まり、穏やかで、かつ、活き活きとした、至福な状態へと近づいていきます!
こんなことも、ちょこっと頭の隅にあると、ヨガの深まり方が違ってくるかなと思い、ご紹介させていただきました。
よりよく、幸せに生涯を過ごしたいですよね。
ヨガはそのノウハウが既に確立されていますので、あとは実践あるのみです!!
ますます、みなさまのヨガが深まり、世の中に幸せが増えますように!
om shanti♡
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【ワークショップ】
Move in silence〜プラティヤーハラ(五感の制御) 〜
日時:2月23日(水祝)10:30〜12:30
場所:高尾ヨガスタジオ
詳細・お申し込み
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