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それぞれの存在

ヤスコです。

 

実は私は話すのがとても苦手です。

 

こんなことを言ったら驚く方もいるかもしれませんが、本当です。

 

言葉を発したことで、何度も何度も失敗しているので、

この発言で、機嫌を損ねないかな?どう捉えられるかな?

そんなことを考えると、もう言葉は出てきません。

「話す」ということは、私の中で、とても大きな課題です。

 

しかし、今、ヨガをみなさんにお伝えする立場であり、

できるだけ分かっていただけるよう、感じていただけるようにと、思考錯誤しています。

 

 

「相手の立場で、ものを言いなさい。」

 

幼い頃からそう教わってきたましたが、実は、いまいちピンときていませんでした。

ずっとずっと、そのことが私にとって疑問でした。

 

「立場」を辞書で引くと、「その人が置かれている地位・境遇・条件など(岩波国語辞典)」と書かれています。

 

なんだかよく分からないのです。

 

そんな中、「相手の軸で、もの言いなさい」という表現に出会い、

あ、これだ!!!と思いました。

 

相手の「立場」というのは、相手の「軸」があってからこそ、そこにできるもの。立場だけでは成り立ちません。

私は、相手の立場に自分の軸を置いてしまっていたので、よく分からなかったのだな、と気づきました。

 

 

相手という存在は、想像はできても、あくまでも想像の範囲であり、決して自分とは合致しません。相手も自分も実在し、それぞれの存在があります。

 

自分にも「軸」があり、相手にも「軸」がある。

 

 

ヨガではよく合掌をします。

 

合掌は、

右手と左手を合わせます。

重なり合って一つになっていますが、それぞれの存在があります。

ひとつだけれども、ふたつです。

同時に

ふたつあるけれどもひとつです。

 

ヨガを終えた後は、この感覚がとても心地よく感じられます。

 

 

お互いを尊重し合うことで、余計な争い事や悩みは無くなっていきます。

自分と周りの世界が一つに感じられた時、不安や恐れはなくなり、安心感が生まれます。

 

ヨガを終えた後は、そんな感覚が実感できます。

そして、そんな感覚にとても満たされるのです。

 

 

om shanti